屋根塗装工事

外壁塗装の必要性
屋根は、建物の中で最も 紫外線や風雨の影響を受ける部分です。特に金属製の屋根(トタンなど)は、日中の高温による伸縮を繰り返します。塗装膜が健全なうちは問題ありませんが、5年以上経過すると塗膜の劣化が進み、鉄板の伸縮に追従できなくなり、ひび割れや塗膜剥離が発生します。この状態を放置すると、サビや腐食が進行し、屋根そのものの耐久性を著しく低下させてしまいます。

定期的に塗装を行うことで、塗膜の剥離を防ぎ、屋根の耐久性を維持することができます。また、屋根塗装には美観を向上させる効果もありますが、本来の目的は建物の保護と寿命を延ばすことです。そのため、外壁塗装の際に「美観を優先して屋根も一緒に塗装する」といった判断は慎重に行う必要があります。傷んでいない屋根に不要な塗装を重ねると、塗膜が厚くなり剥離しやすくなるため、必ず専門業者と相談のうえ、適切な施工を行いましょう。
塗り替え時期の目安
屋根に以下のような症状が見られたら、塗り替えのタイミング です。

  • チョーキング(白い粉の発生)
    屋根の塗膜が紫外線や水の影響で劣化し、手で触ると白い粉が付着する状態。
  • 退色・変色
    屋根の色が褪せたり変色したりする現象。特に金属系屋根材で発生しやすい。
  • カビ・コケの発生
    日光が当たりにくい屋根部分にカビやコケが発生し、塗膜の劣化を加速させる。
  • 塗膜の膨れ
    根材の蓄熱や塗装の不備によって、塗膜が膨れて浮いている状態。
  • 塗膜の剥離
    前回の塗装時に適切な洗浄が行われていないと、塗膜が剥がれる原因となる。
  • 基材の劣化
    屋根材のひび割れや欠損が発生している状態。外部からの衝撃や熱伸縮が原因。

このような劣化が見られた場合は、早めに専門業者に相談し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
屋根塗装工事の流れ
  • STEP 1. 足場仮設・養生

    作業の安全性を確保するため、屋根周りに足場を組み、飛散防止ネットを設置します。

  • STEP 2. 高圧洗浄

    屋根に付着したカビ・コケ・ホコリなどを、高圧洗浄機(通常60~100kg/cm³の圧力)でしっかりと洗い流します。屋根材の傷み具合に応じて洗浄の強さを調整することが重要です。

  • STEP 3. 下地補修(ケレン作業)

    欠けた部分やひび割れを補修し、下地を整えます。この作業を「ケレン」と呼び、塗装の密着性を向上させるために不可欠な工程です。

  • STEP 4. 下塗り(シーラー塗布)

    専用のシーラー(下塗り材)を塗布し、下地と塗料の密着性を高めます。劣化した屋根材に浸透し、上塗り塗料の定着を助ける役割を持っています。

  • STEP 5. 中塗り

    シーラーの乾燥後、塗料を塗布します。塗料は1回で塗るよりも2回に分けて塗る方が耐久性が向上し、仕上がりも美しくなります。

  • STEP 6. 上塗り

    中塗りが乾燥した後、さらに上塗りを施し、耐久性を高めます。これにより、屋根材を紫外線や雨水から保護し、長寿命化を図ります。

  • STEP 5. 縁切り(スレート屋根の場合)

    スレート屋根の場合、塗装の際に屋根材同士が塗料で密着しないようにするため、「縁切り」作業を行います。これを怠ると、雨水の排出が妨げられ、雨漏りの原因となることがあります。

  • STEP 5. 足場解体

    塗装完了後、足場を解体し、周囲の清掃を行います。屋根塗装が完了すると、建物全体の印象が大きく変わり、見た目の美しさも向上します。

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